お花見の起源
お花見の起源は諸説がありますが、時代をさかのぼると、奈良時代には貴族が梅を好み、花鑑賞をしていたようです。現代では花見といえば桜を指しますが、当時は中国から伝来した梅の花が主流だったのです。これは、決して桜が好まれていなかったわけではなく、当時の日本人にとって桜が神聖な木として扱われていたためです。実際、「万葉集」には桜を詠んだ歌も残されており、古代神話以前から桜は神の宿る木として信仰の対象ともなっています。
平安時代に入ると・・・
貴族たちは次第に桜を春の花の代表格として愛でるようになります。これには、894年の遣唐使廃止が一つのきっかけになったとも考えられます。遣唐使廃止を機に日本人は、中国から伝来した梅ではなく、日本古来の桜に対して、より親しみを感じるようになったのかもしれません。桜の下で宴を開催している様子は、平安時代中期の「源氏物語」にも記されており、平安時代前期に編まれた「古今和歌集」でも、春の歌として桜を詠んだ歌が多く残されています。
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