靴を脱ぐ日本の習慣に合わせた家の玄関

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靴を脱ぐ日本の習慣に合わせた家の玄関

◆土足厳禁が基本の家のつくり

屋内で靴を脱ぐ習慣のある国は日本以外にも、お隣の韓国や寒い地域にあるカナダやノルウェーなど意外と多くあります。家にけがれたものを持ち込まないという宗教上の理由のあるトルコや中東などの国もありますが、ほとんどは、衛生面の理由から靴を脱ぐ習慣になっているようです。日本も床にじかに座ることも多いですし、布団を敷いて寝る習慣もあるので、基本的に土足厳禁の習慣が古くから根付いています。靴を脱ぐ同じ習慣のある他の国と日本の家との大きな違いは、玄関ではないでしょうか。「土間」や「たたき」と呼ばれる靴を脱ぐスペースや、「上がり框(かまち)」と呼ばれる屋内と分ける段差のあるつくりは、日本の玄関の特徴と言えます。夏は高温多湿で冬は乾燥する日本では、床下の木材が湿気などで傷まないように高床式になっていることで、屋内に通じる玄関に段差が生じています。マンションでも履物を脱ぐスペースの目印を框などで工夫してつくっています。

◆外開きが基本の日本の家の玄関

海外では治安が悪いことを理由に「内開き」の玄関にしています。内開きの場合は、玄関を開閉する金物の蝶番(ちょうつがい)が屋内側になりますが、外開きだと屋外側になるので、外から蝶番を壊せば玄関が外れるので侵入が可能になります。内側であれば蝶番が壊されにくいことに加え、部屋側から重い荷物などで玄関ドアをふさげば外からの侵入を防ぐことに役立ちます。日本の家は防犯上の理由と言うより、靴を脱ぎ履きするスペースを確保する理由から外開きや引き戸を選択しています。日本では、訪問先の家に汚れを持ち込まないために、素足を避けたり、玄関口でコートを脱ぐなどのマナーもあります。同じ理由で手土産も袋から取り出してから室内に持ち込みます。このような心遣いも含めて、日本の玄関には様々な風習や考え方があります

本日は以上です。次回もちょっと気になったことをピックアップしお届けいたします♪

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