◆放置空き家は金品を狙った窃盗にも注意
前回は、「地面師」による詐欺事件についてご案内いたしましたが、空き家に関連する被害は詐欺事件以外にも、「金品を狙った窃盗事件」などもありますので注意が必要です。窃盗罪で捕まった犯人によると、空き家は「家の前に草が生えていないか」「電気や水道が使われているか」などを確認したうえで、家の周辺をみて窃盗に入る家を決めているようです。盗品は、中古販売店などに売って処分しています。空き家は、人目に付きにくく、人の出入りもありません。犯人が侵入後に物色する時間も確保できるため、被害の発覚に時間がかかることも犯人はよく分かっています。また、日本の空き家は、意外と家電や貴重品がそのまま残っている家も多く、被害額も分かっているだけで、年間10億円(全国)を軽く超えています。比較的新しい空き家が狙われやすい傾向にもありますが、空き家だけではなく、中長期的な出張で長く留守にする家もターゲットにされています。
◆できるだけ早く家財を処分することも重要
特に相続などが理由で空き家になってしまった家は、家財を置いたままになりがちです。管理が行き届いていないことが分かると狙われやすいので、郵便受けのチラシや手紙はこまめに回収したり、庭や玄関先の草刈りをしたりすることが犯罪を防ぐ有効な手立てになります。犯人は目立つことが嫌いなため、侵入された際に効果のある人感センサー付の照明やブザーを設置するのもいいのではないでしょうか。夜間の対策に有効なタイマー付きの室内灯などもあります。空き家については、物置としてそのままにしたり、解体費の負担があったりするなどの理由で、そのままにしているケースがあると思いますが、多忙などを理由に放置していると被害にあう可能性も高くなります。事件の統計を取り始めた2020年以降過去最多になっているため、決して他人ごとだと思わずに対策を考えていきましょう。
本日は以上です。次回もちょっと気になったことをピックアップしお届けいたします♪
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