老朽化の進む空き家を放ってはいませんか?
◆最新の住宅着工件数と空き家の割合
国土交通省が1月31日に公表した令和3年の新築着工戸数は、前年比5.0%増の85万6,484戸となり、5年ぶりに増加したとのことです。新型コロナウイルスの関係で、着工件数が一時的に減少したことを背景に持ち直してきているものですが、長い目でみると新築着工件数は減少していくことになり、この間に、住宅のストックは増え続け、居住者のいない、いわゆる「空き家」は増加する傾向にあります。全国の総戸数に占める空家の割合は約14%となっています。
◆空き家の今後の傾向は??
日本全体の人口減少のテンポがあがってくると、世帯数の減少にも拍車がかかってきます。さらに平均寿命が伸びていく世の中において、住宅の建て替え需要は低下していき、空家になったり、取り壊されたりするまでの時間も年々長期化する傾向にあります。
◆空き家のまま放置した場合の問題点
遠方に所有する建物が空家になった場合に、なかなか様子を見に行くこともできませんが、だからと言って、そのまま放置しておくわけにもいきません。雑草で生い茂ったり、不審者が住みついたり、イタズラをされる可能性もあるからです。放火や不法投棄などの問題も頭が痛いものです。
◆老朽化が進むと特定空き家に指定される
建物老朽化が進むとたくさんの問題が出てきます。自治体もそのような状態を放っておくわけにはいきませんので、特定空き家に指定するという権限を行使します。指定されると、除去命令や、固定資産税の優遇措置がなくなるなど不利益な状態になります。空き家についてはお早めにご相談ください。
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