◆通称「リバモ」の利用が広がっています
リバースモーゲージ(リバモ)とは、自宅を担保にして資金を借りて、死後に自宅の売却で返済する金融機関のサービスです。毎月の住宅ローンの返済を軽減する方法としても利用されており、10年前と比較して、3倍以上も利用が増えていると言われています(住宅金融支援機構調べ)。
◆負担軽減以外の特徴は何でしょうか?
一般に、リバモは若くても50代からしか使えません。そのため、住宅ローンの返済に苦慮する熟年世代に、選択肢として知られるようになってきたものです。返済負担の軽減の他に、子供が親の自宅相続を望まない場合は、生前に自宅処分の道筋をつけることにもなります。そのため、長期間の空き家になる可能性も回避できます。一方で、注意点として、担保価値が乏しい物件などは利用できず、どんな住宅でも利用できるとは限らない点などがあります。
◆中高年の様々なリスクも考えて検討する
リバモに借り換えると、元本の返済がなくなるため月々の返済額は減ります。利息が増えるため、その分、子供たちに残せるお金が少なくなる可能性もあります。利息のことも考えれば、できれば年金生活に入る時期までに住宅ローンを完済しておくことが理想です。但し、一括返済は手元資金の枯渇で、その後の急な出費や、状況変化に対応できなくなることもあるので注意が必要です。借り換え後に、介護施設に入居するような事態になると負担も大きくなります。リバモへの借り換え後でも自宅を売却することは可能ですが、リバモは、返済中に元金が減ることはありませんので、売却で手元に残るお金は、借り換えない場合より少なくなる可能性もあります。結果的に借り換えを選ばず、早めに自宅を売却した方が手にできる資金も大きくなり、その後の選択肢も増える場合が多くあります。
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