前回より、「不動産売却時にかかる費用」と題し、連載でお送りしております。前回のテーマ「譲渡所得税」では、譲渡所得税の算出方法や、税率について解説しました。
今回は第3弾といたしまして、
「1. 住宅ローン返済手数料」と「2. 登記費用」
について解説させていただきます(^_-)-☆
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1. 住宅ローン返済手数料
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住宅ローン返済中の不動産を売却する際には、住宅ローンを一括返済する必要があります。
金融機関によって異なりますが、手数料は1万円~3万円程度が目安です。
一般的に、一括返済の手数料は一部繰上返済の手数料よりも高く設定されています。
住宅ローンの一括返済を行う理由は「抵当権」を外すためです。
住宅ローン返済中の不動産には「抵当権」が登記されています。
なぜなら、住宅ローンの借入先の金融機関が、融資と引き換えに不動産を担保に登記をしているためです。
住宅ローン返済中の不動産は売却することができないため、不動産の売却を行う前に「抵当権」を外さなければなりません。
不動産の売却を検討する際には、住宅ローンの返済が完了しているか確認するようにしましょう。
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2. 登記費用
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住宅ローンの一括返済が終わりましたら「抵当権」を抹消する手続きをします。
その際に「登記費用」がかかります。
「抵当権」を抹消する理由は、「抵当権」を残しておくと、書類紛失のリスクや、売却や融資、相続の際に手間がかかるリスクがあるためです。
抵当権抹消の費用は、手続きを依頼する司法書士への手数料を含め5,000円~2万円が目安です。
個人で手続きを行えば、1,000円~2,000円ほどで済みますが、手続き内容が複雑となっていますので、司法書士に依頼するのがおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
今回は「住宅ローン返済手数料」と「登記費用」について解説しました。
不動産売却の際には、住宅ローンの返済が完了しているか確認し、完済していない場合は、住宅ローンの一括返済を行いましょう。
そして、「抵当権」を抹消するために、司法書士に依頼して登記手続も行いましょう。
次回は、「その他の費用」と纏めさせていただき、具体的には以下の5項目について解説します。
- ハウスクリーニング費用
- 測量費用
- 解体費用
- 家財等の処分費用
- 印紙税
お楽しみにお待ちください!(^^)/
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